腸腰筋

この筋肉、ゴルフに限らずスポーツ全般をするにあたって大事になる所。

この筋肉を簡単に説明すると、腰椎の椎体部分から大腿骨の内側に向かって付いていて、作用としては股関節の屈曲(太ももをあげる)で、下肢を固定すると上半身を前に曲げる動きになります。

と、言うことはゴルフではアドレスの姿勢ですね。

背筋を伸ばして… 股関節から曲げて… の前傾姿勢を作る時にこの筋肉は作用してます。

ですから、この前傾姿勢がとり辛い人や耐えられない人は腸腰筋が弱っている事が考えられます。(腰痛の方や、腹筋の弱い方は除きます)

特に、年齢が高くなるにつれてこの傾向が多く、歩行時にちょっとした段差でつまづいてしまう様な方は要注意です。

歩行時に、太ももを高く上げて歩く様に心掛けると良いでしょう。

また、鍛えるだけでは不十分ですのでしっかりとストレッチする事も忘れない様にして下さいね。

ストレッチの方法は、上の写真の様に膝を椅子など台の上に乗せて反対の脚を少し前に出して股関節の部分が伸ばされる様な姿勢を30秒程とってください。

私のレッスンでは、初めに姿勢検査や動きの検査を行うのですが、立位で腰を後ろに反ってもらう検査を行うと、早い段階から膝を折って腰を反らしていく方がいます。

この様な動きをする方は、股関節が硬い方が多いので代償動作として背中から前傾姿勢を作ってしまった猫背のアドレスになりやすいです。

特に、ショートアイアンになるにつれて顕著に現れます。

その状態のままスイングすると、ダウンスイングに入る所から膝、股関節が前に突き出した前傾姿勢の崩れたインパクトをむかえてしまいます。

筋肉を使わない → 筋力低下 = 血流不足 → 硬くなりやすい。

スイングの姿勢を良くするため、つまりスイングプレーンを安定させるためにも身体のメンテナンスを大切にしたいですね。