O脚・反り腰・ハイアーチ

こんにちは。

今回のタイトルですが、私が今まで施術の現場で出会った患者さんで腰痛や膝痛を訴える方に多い骨格を書き出したものです。

これは、年齢、性別関係なしに多かったのですが、実はこの3つには共通することがあります。

それは、ほとんどの方が1人でこの3つを兼ね備えていると言うこと…

つまり、“O脚の人は反り腰でハイアーチであることが多い”と言うことです。

※ ハイアーチとは、土踏まずがすごく深い人で、従って、足の甲がすごく高くなっている人のことを言います。

O脚と反り腰については以前にブログでも触れましたが、簡単に説明しますと、O脚はかかとを着けつま先を少し開いた状態で立っている際に、両膝の間が大きく開いている (自分の指3〜4本以上入る) 人のことで、反り腰の人は、骨盤の前傾角が多いと言う特徴があり、床に仰向けで寝た状態では、床と腰の間に自分の手のひらがすっぽりと入ってしまう程隙間がある状態の人を言います。

実は、私がレッスンの現場に入ってからもこの骨格の人を良く見かけることが多いので、今回はこの特徴を持った方のある特徴的な動きについて書いてみようと思います。

この3つが揃った方のスイングの傾向ですが大きく3つの傾向があります。

一つ目は、特徴的な下半身の使い方をする方が多く見られます。右打ちの人で話しますとダウンスイングからインパクトにかけて早い段階で右脚全体を内旋 (膝のお皿を飛球方向に向ける) させてしまうために、左腰が早期に大きく開き過ぎてしまう為、アウトサイドインの軌道が作られやすくなってしまいます。さらに、軸脚が右脚である人は左のお尻を大きく引いてスピンアウトしながらインパクトを迎えてしまいます。この下半身の使い方は、O脚の方は脚を内巻きに使いたがると言う特徴と反張膝から来ているものと考えられますので、相当意識して下半身の使い方を変えて行かないと改善しない症状です。

次に多いのが、スタンスを広くする方が多く見受けられます。これは、ハイアーチから考えられますが、土踏まずが深く足の甲が高いと言うことは、足の裏で体重をかけたくなる所は両足の外側 (小指側) になります。つまり、両脚も外側で重心をコントロールすることになりますので、無意識のうちにスタンスを広くして安定感を出しているものと考えます。スタンスが広いことにはメリット、デメリットがあり、メリットとしては土台の安定感が増すことがあげられますが、デメリットとしては、フットワークが使いにくくもなりますので、上半身主体 (手打ち) のスイングになりがちです。特に体が硬い人にとっては更に上半身主体のスイングになってしまいますので注意が必要です。また、手打ちはアウトサイドインの軌道を作りやすくもなりますので必要以上にスタンスが広いのも考えものです。

もう一つは、腰痛になる人が多く見られます。反り腰の人は骨格の形状上ゴルフスイングの様な回転運動を繰り返すことで腰部に必要以上に負担がかかってしまいますので、アドレスでは骨盤と腰の骨が真っ直ぐになる様に構えることをお勧めします。コツは、お腹を引っ込めること。おへそを背中に近づける様なイメージで構えると腰が反らないで構えられます。

上記の様な特徴がある方は、根本から治すには身体のケアから行っていくことが良いのですが、自分の体の特徴とその動きの傾向を理解しておくことで、スイング中のミス動作を最小限に防ぐことにつながってきます。

皆さんの中で、スイング軌道がアウトサイドインの強い人やインパクトの前に右足のかかとが早くにめくれてしまう人などがいらっしゃいましたら、一度膝と膝の間が大きく開いていないかを確認してみるのも良いと思います。

膝と膝の間が、指が4〜5本以上入る様な人はこの骨格がスイングの妨げになっていることもありますので、その様な方は一度当サロンにて見させて頂ければアドバイスさせて頂きたいと思います。