ゴルフと腰痛

こんにちは。

またまた久しぶりの投稿になりました。

今日は、ゴルファーに多い腰痛についての傾向と対策を書いてみようかと思います。

当サロンにも良くお見えになる事例ですが、この様な方々には特徴がいくつかあります。

先ず一つ目は、姿勢が反り腰である人。

二つ目は、身体が硬い人など、ご自身の現在備わっているポテンシャル以上のスイングをする方。

三つ目は、下半身安定を過剰にして上半身だけでスイングしている方。

腰に疾患を持っている人を除いては、大きく分けてこの三つが考えられます。

では、一つずつ考えて行きますと…

姿勢が反り腰の方ですが、元々の骨格が反り腰の人(女性に多い)もいれば、姿勢不良で反り腰になった方、又は、腹筋が弱ってしまった中高年の方などに多い反り腰などがあげられます。

反り腰をご自分で確かめたい方は、仰向けで寝てもらい腰の下にご自身の手のひらを入れてみて下さい。手のひらがスッポリと入ってしまったりまだ隙間がある様な人は反り腰と考えられます。

このタイプの方は、スイングをする度に腰に負担がかかりやすいので腰痛になる人が多くなります。特に、伸展(後ろに反る)ことで痛みが出る方が多いです。

対策として、先天性の強いものを除いては、腹筋を鍛えたり骨盤の体操などをして少しずつ改善させて行く必要性がありますが、先ずはアドレスの段階で腹筋にある程度力を入れておくことが効果的であると考えます。力の入れ具合は、軽くお腹を引っ込める程度で構いません。お腹側に力を入れることで腰部の過伸展(反りすぎ)を防ぎ、腰にかかる負担が少なくなります。

次に身体が硬い人など、ご自身のポテンシャル以上のスイングをする方の場合ですが、このタイプの方が一番多いと思われます。この場合も、ストレッチや体操、筋トレなどで改善して行く事が必要になりますが、私としましては、先ずは柔軟性を付ける事を最優先させる事をお勧めします。今持っている以上のものをを出そうと一生懸命スイングしているわけですから、それだけ身体に負担はかかります。もっと飛ばしたいと思うのであれば、それなりに身体を鍛えなければなりませんので、先ずは筋トレより容易なストレッチから行い、ある程度柔軟性がついてから筋トレをしても遅くはないと思います。

このタイプの方は、先ずは無茶振りを辞めてご自身が今現在持っているポテンシャルでのスイングを行えば、早い時期に腰痛の出現も減らせる事も可能だと思われます。フィニッシュでしっかり止まれるくらいのスイングスピードが理想であると思います。

もう一つ… これは、二つ目の状況も含んでいますが、下半身安定を過剰にして上半身だけで打っている方です。球を飛ばす為には下半身を安定させて上半身を捻って打つと良いと言われますが… 実は、このスイングこそ筋力と高い柔軟性が備わっての話になりますから、ある意味アスリート向けのスイングになります。年齢関係なく体力に自信のある方には合うと思いますが、やはり下半身もしっかりと正しく動かしてスイングした方が腰には負担が少ないのです。当ホームページにも書いてありますが、骨格の構造上、腰だけを回すと言う事は出来ませんので、腰を回す(体幹の回旋)為には骨盤以下の下半身を上手く使うことが必要になります。

* 下半身の使い方については、今回は省略させて頂きます。

今回分けた三つの要素が絡んでくると、スイングにおいての腰痛というものが発生しやすくなりますので、スイング中に腰痛を感じる方で当てはまるものがあれば、一度参考にしてみて下さい。